水琴窟と環境教育・生涯教育などのコーナー


■水琴窟及び日本の音文化に関する
   教育・普及・啓蒙活動のコーナー

  
ここでは環境教育・視聴覚教育・生涯教育・体験講座・セミナー等
   の諸活動を紹介していきます。
 

■小学校1学年での授業実践の報告
 
 2005(平成17)年3月
    三重県松阪市立天白小学校 宮西玲子
雨・音・水・空気・地球、わたしたちの生活
  
〜水琴窟フォーラムの西村さんのご好意により実現できた取り組み〜
◆以下に水琴窟との出会いと、その教育現場における実践例を、
  三重県松阪市立天白小学校・宮西玲子先生
からの
  報告でお届けいたします。
  これらの試みを、全国の学校・総合学習・環境学習・生涯学習等の
  実践現場で参考にしていただけれは゛幸いです。

 


(1)水琴窟との出会いに至るまでと出会い後の学習の流れ
    

 


T
教科 時間 学 習 活 動

国 語

A

1.教育出版社1下「 雨つぶ 」(あべ ひろし作)を読んで、
    感想を述べ合う。

@

2.「雨つぶ 」の中の雨の音の表現から雨の降り方の形状や
   様子、大きさ、音程、量、 主人公や登場する動物の雨の日
   の暮らし、それらの動物が住む地域などを想像し、話し合
   う。

@

3.「あめ」(まど みちお作)の詩を読み、内容を想像したり、
    身体表現を加えて表現読みをしたりする。

生活

@

4.台風、地震、津波の発生と地球環境について話し合う。

A

5.水琴窟や水琴窟フォーラムの西村さん、水琴窟を届けて
    くださった伊藤さん、環境センターの島さんと出会う。

6.水琴窟の音のイメージを形や色で表現したり、
   「水琴窟」という題の詩を作ったり、西村さん、島さんの
     お話を聞いたりする。西村さんをとおして、音叉に
     出会う。

図工 @

7.「空き缶のポイ捨てをやめよう」のイラストを描き、
     コンクールに応募する。

音楽 B

8.音楽物語を作り、みんなで歌い、テープに録音する。

A

9.「水琴窟」の音のイメージをもとに、リズム遊びをし、
     音楽物語の曲と合わせ、演奏する。

生活 @

10.「響く音探し」をする。

A

11.雨の日に散歩をして、雨の詩を作ったり、
     絵を描いたりする。榮先生の絵を鑑賞する。

@

12.西村さんやさん、中野先生に音楽物語の
     テープを贈る。

 

  表Tの
 

生活

A

5.水琴窟や水琴窟フォーラムの西村さん、水琴窟を届けて
    くださった伊藤さん、環境センターの島さんと出会う。

6.水琴窟の音のイメージを形や色で表現したり、
   「水琴窟」という題の詩を作ったり、西村さん、島さんの
     お話を聞いたりする。西村さんをとおして、音叉に
     出会う。

  の項目の具体的展開の報告

(2)水琴窟、西村さん、島さんたちとの出会いの学習
          
(平成17年1月13日、第3・4校時に実施)

 


 

学 習 活 動

時 間

児童の様子と評価

(1)西村さん、伊藤さんに出会う。
(2) 「雨つぶ」の音読や「雨」の
      表現読みをし、西村さんと
      伊藤さんに聞いていただく。

5分

  外部の方との出会いには比較的
に慣れているため、日頃と変わ
らず落ち着いた様子で 学習して
いた。

(3) 「雨つぶ」のお話に出てくる
      「ポワン ポワン」 の音を聞いて
      みたいと言っていた A児の願い
       が本当にかなうことを知る。
(4)中野先生からの贈り物と出会う。
     ・形状からどんなものだろうと
       想像する。
    ・指導者が大きな器のふたを
       あけて注水するところを各々
       が注視する。 
   ・指導者が大きな器にふたをし、
       ひしゃくで注水するところを各々
       が注視する。
   ・2グループ(一方は西村さん、
       もう一方は学級担任が指導)
       に分かれて、各自が順番に
       ひしゃくで注水する。
(5)感想や気づいたことなどを
     述べる。

35分

  A児はややびっくりした様子。
でも、嬉しそうだった。

  「水琴窟」との初めての出会いで
あったが、児童の興味を持続
させるため、
  「水琴窟」 という言葉をこの場
では意図的に教えないまま
学習を展開した。
  外部から声や物音が聞こえる
教室環境であったが、水琴窟の
小さな音を児童はきちんと聴き
取ることができ、素直な感想、
意外と高度な気づきを持つこと
ができた。

(6)再度、ひしゃくで注水する。
(7)自席に戻り、聞こえた音の色や
     形のイメージを絵に表現する。
    (この頃、さんが来室され、
     児童の描く絵を熱心に巡視
     される。)

10分

  音の色や形を想像豊かに表現
した児童はごく一部であったが、
水滴の大きさ、量、色の濃淡など
で、聞こえた音を自分なりに工夫
して表現している作品も何点か
あった。

(8)中野先生からの贈り物が
    「水琴窟」というものであることを
     知る。   
(9)水琴窟の詩を書き、西村さんや
     級友に聞いていただく。

10分

  「水琴窟」という言葉は全児童に
とって初耳だったようである。
  自分の思いや気づきを短時間で
素直に表現できた。

(10)西村さんから音叉の音を
      聴かせていただく。
(11)指導者の話を聞く。
(12)さん、西村さんの話を聞く。

20分

  「音叉」を見るのも初めて、
聴くのも初めて。どの児童も集中
して音叉の音に聴き入っていた。
環境について語られるさんの
お話にも目を輝かせ、聞き入って
いた。

 

■参考 2005年1月13日の授業実践の取材記事を転載します。

伊勢新聞 平成17年(2005年)1月14日 金曜日

三重県松阪市立天白小学校での授業風景の取材記事


(3)水琴窟、西村さん、島さんたちとの出会いの学習時に
    
児童が即興で作った詩

 

 


(4)西村さん、島さんたちとの出会いの学習 (平成17年1月13日)後実施の発展学習
        実践1.国語

    
実践2.音楽
    
実践3.図工
    
実践4.国語
    
実践5.国語・道徳
    
実践6.生活・音楽
 

 


(5)児童の作品
   水琴窟に出会って、聞こえた音の色や形のイメージを
   
詩と絵に表現した作品です

 

 


(6)その他予想される可能な学習活動
    実践4.の発展 ⇒ 図工 ・音楽・体育・道徳・特別活動
 

 

(7)学校や街の中で
 

(8)天白小1Aの取り組みにあたっての協力者及び協力機関
 

(9)天白小 2005(平成17)年2月28日月曜集会 台本概要
 

(10)水琴窟との出会いから 2004(平成16)年度・1年A組担任 宮西玲子
 


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